皮膚の歳時記

世田谷区の皮膚形成外科、千歳台きたのクリニックです。季節の変化と皮膚の健康の関係は切っても切り離せません。季節ごとの皮膚のお話をちょっとずつお伝えします。
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汗管腫をめぐって
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     今年は梅雨明けが早く、6月末から7月前半にかけて、一挙に暑くなりました。「こんな早い時期にこんなに暑くなって・・・今年の真夏は大丈夫だろうか(特に今年は電力が・・・)」と思っていたところ、
    ここ10日ほどは大変過ごしやすい気温となりました。

    電子カルテの導入騒ぎやら、夏の忙しさやらで、ブログ更新を怠っていましたが、涼風に吹かれてようやくパソコンに向かうことが出来るようになりました。

    7月21日に大阪でメディカルU&Aさんのレーザーミーティングがありました。
    いつもU&Aさんの会では、私は脱毛の発表をさせていただいているのですが、それはそれとして、
    今回のディスカッションで印象に残ったのは、エルビウムヤグレーザーでの汗管腫治療。
    参加された医師のみなさんが、共通の悩みを抱えていることが良くわかりました。
    共通の悩みとは、「汗管腫が板状につながると、治療が困難である」ということ。
    (孤立性のものならばなんとかなるけれども)

    以下、前回のブログ内容の繰り返しとなりますが、私見を。
    汗管腫は、「進行性」の腫瘍です。腫瘍の周りの正常皮膚を侵食して大きくなります。
    20代前半には、小さい腫瘍がパラパラと孤立性にありますが、いずれそれぞれが大きくなってつながります。
    つながると「板状」になります。
    孤立し、お互いの距離が離れている間は、完全切除が可能ですが、
    お互いの距離がほとんどなくなり、あるいはくっついて板のようになると、完全切除は困難になります。

    ですから、私の提言としては、「小さいうちにとってください」。

    このような提言が学界で認められるかどうかはわかりません。
    汗管腫は、いままで殆どの皮膚科で「治療はできない」とさじを投げられていたために、治療方法を積極的にディスカッションされたことがなかったのだと思います。
    ここで、エルビウムヤグレーザーという、治療手段が登場したおかげで、
    ようやくディスカッションの対象となったと考えています。
    | kitanohifukei | レーザー | 23:51 | - | - | - | -
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