皮膚の歳時記

世田谷区の皮膚形成外科、千歳台きたのクリニックです。季節の変化と皮膚の健康の関係は切っても切り離せません。季節ごとの皮膚のお話をちょっとずつお伝えします。
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リンゴ病にご注意
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     今年は4年ぶりにリンゴ病が流行しているということです。

    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110705-00000610-san-soci

    これに関して、
    10日ほど前、大阪の甥から電話があり、母親(私の義理の姉)が、はしかの疑いで、モノも食べられず歩くのも困難なほど重症だとのこと。
    発熱と皮膚の発疹があり、数日間で引いた後に、強い頭痛と嘔吐がはじまり、身動きもとれないほどだということです。
    血液検査で、はしかの抗体が陽性に出たので、「大人のはしか」かもしれないけれども、確定診断は麻疹の遺伝子検査(おそらくPCR)待ちであるとの話でした。

    2日後、遺伝子検査は陰性。麻疹ではありませんでした。

    この経過から考えるに、むしろ疑わしいのはリンゴ病ではないかと思いました。
    麻疹の抗体検査IgMは、特異性が若干低く、リンゴ病の時にも陽性になります。
    また、おとながリンゴ病(伝染性紅斑)になったときのつらさは、本当に気の毒なほどです。
    子供のうちにかかっていればせいぜいほっぺたが赤くなるぐらいで済むのに、
    オトナがかかると、どうしてここまで、と思うほど、重症感が強く、ぐったりとしてしてしまいます。

    リンゴ病に対しての抗体検査は妊婦さんだけが保険適応です。
    ですから、リンゴ病にかかった大人は、かなりつらい思いをするにもかかわらず、周りの状況証拠から「リンゴ病だったのでは?」と想像するしかないのです。

    今年の暑さで、すでに体調を崩していらっしゃる方が多いと思うのですが、
    リンゴ病でさらなる追い打ちをかけられないよう、祈るばかりです。

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