皮膚の歳時記

世田谷区の皮膚形成外科、千歳台きたのクリニックです。季節の変化と皮膚の健康の関係は切っても切り離せません。季節ごとの皮膚のお話をちょっとずつお伝えします。
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コザクラインコの自我の芽生え その3:紙細工
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    インコ族にとって、紙を食いちぎるという行為は、まるで「仕事」のように見えます。
    実に真摯に、一生懸命、一心不乱に紙を食いちぎりまくります。
    食べることも忘れて集中するひと時です。

    ある日、なっちゃんの紙食いちぎり行為がいつもと違っているのに気付きました。
    紙のヘリから平行に細く、連続して噛み続け、最後に紙にくっついている両端を食いちぎるのです。
    結果、細ーいコヨリの様な紙切れが出来ます。
    これをまた、くちばしでモミモミしてカールさせ、なんと、自分の羽に差すのです。

    コザクラインコに紙細工と羽に差す習性があることはネットで知りましたが、これまでそのような行為は一切ありませんでした。
    その日は突然来たのです。
    その日以来、なっちゃんはひたすら細いコヨリを作り、自分の体に差す行為に夢中になりました。
    残念ながら、体に差すことの成功率は低く、10本に9本はポロっと落ちます。
    落ちたコヨリには目もくれません。ひたすらカツカツ紙をちぎり、細工をして、自分の体に差します。  
    下の写真はなっちゃんの作品集です。

    な

    この日を境に、なっちゃんは変わりました。
    なっちゃんに、自信と威厳が備わりました。
    はるちゃんの言うなりになって行動することがなくなりました。
    おもちゃの取り合いでも負けないようになりました。
    心なしか、羽の色つやも良いようです。これまでだらしなく膨らませていた羽がピシッとそろい、スリムで素敵ななっちゃんになりました。

    これまで、マイちゃんに対しては人間の愛を独占しようと攻撃的になり、はるちゃんに対しては、歓心を買おうとして、いいように動かされていたなっちゃん。
    他人(他鳥)に振り回されていたなっちゃん。
    そのなっちゃんが、ついに、自我に目覚めたのは、天職ともいえる紙細工行為を始めるのと同期していたのです。

    ちょっと前までは、なっちゃんははるちゃんの子分でしたが、今や対等関係です。
    なっちゃんがリードをとって行動し、はるちゃんが寄り添う場面も出てきました。

    自分のやるべき仕事にたどり着くことは、鳥をこのように成長させてくれるのでした。
    親バカならぬ鳥バカの3連作でした。

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