皮膚の歳時記

世田谷区の皮膚形成外科、千歳台きたのクリニックです。季節の変化と皮膚の健康の関係は切っても切り離せません。季節ごとの皮膚のお話をちょっとずつお伝えします。
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コザクラインコの自我の芽生え その2・大河ドラマ「江」
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     マイちゃんが出ていったあと、なっちゃんはひとりになりました。
    あんなに攻撃ばかりしていたカタキだったのに、いなくなるとさびしいのか、なっちゃんは何日も長く鳴いたり、あちこち飛び回ったりして、マイちゃんを探していました。

    「しかたないね。マイちゃんの分までなっちゃんをかわいがってあげな」
    長女が電話の向こうで言いました。
    なっちゃんは、マイちゃんがいなくなった後、なんだか落ち着いた鳥になりました。
    前ほど無我夢中で人間に貼りつくこともなく、カーディガンの外でおとなしく遊ぶことが多くなりました。
    家族一同、なっちゃんに対して「失敗鳥」という見方をしていたことを、とても反省しました。
    あんなに貼りついていたのは、マイちゃんを意識してたからなのかもしれません。
    あるいは、マイちゃんには過剰な愛が注がれるのに対し、自分はダメ鳥扱いされることに対する必死の抵抗だったのかもしれません。
    人間がチャンと向き合って愛情を注いであげると、なかなか良い鳥だったことに気づいたのです。

    そして、2月。またまた「ひとりではかわいそう」と言う気持ちがむくむくと湧いてきてしまいました。
    きっかけは、NHK大河ドラマ「江」。
    お気づきの方もいらっしゃると思いますが、この番組の中には、鳥の鳴き声が頻繁に入っています。
    この声に、なっちゃんは反応してしまったのです。
    テレビの中の鳥の鳴き声を聞くと、大きな声で応え、どこにいるのか、と、びゅんびゅん探しまわります。
    あまりにかわいそうなので、もう一羽、鳥を飼ってしまいました。同じコザクラでは子供が生まれてしまったときに大変、ということで、ボタンインコのはるちゃんが家に来ました。
    はるちゃんはなっちゃんと同じぐらいの月令、すでに差し餌は卒業しています。
    なっちゃんとはるちゃんが慣れるまでには2週間ほどかかりましたが、うまいぐあいにお互い気に入りました。
    というより、まず、なっちゃんがはるちゃんを気にいったようでした。
    なっちゃんははるちゃんを気に入った結果、あんなにべたべたしていた人間を、攻撃するようになりました。

    はるちゃんは、遠くから人の目をじっと見つめる不思議鳥です。
    人間に甘えなかった時代が長いせいか、野性の威厳と感性が残っています。
    おもちゃの取り合いでは、一言澄んだ声でしずかに「ピョウ」と鳴くと、なっちゃんは逃げてしまいます。
    はるちゃんは、自分から人間を積極的に攻撃することはありません。
    どうも、はるちゃんがなっちゃんをけしかけて、人間を攻撃させているようにも見えます。
    毛づくろいなど、まめまめしくお世話してあげるのはなっちゃんのほうです。
    やみくもにワガママを押し通すしか術のないなっちゃんは、あっという間にはるちゃんの支配下にはいってしまいました。

    マイちゃんを攻撃してしていた時代からは想像もつかないなっちゃんの姿です。
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