皮膚の歳時記

世田谷区の皮膚形成外科、千歳台きたのクリニックです。季節の変化と皮膚の健康の関係は切っても切り離せません。季節ごとの皮膚のお話をちょっとずつお伝えします。
肝斑のレーザー治療?
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    今回は、「肝斑を治療できるレーザー」についてお話します。

    肝斑は「レーザーでは悪化する」のが常識でした。ところが、その常識を破るレーザーが登場したというのです。当初、私は関心がありませんでしたが、話題になっていたので調べてみました。

    このレーザーでは、1064nmの波長を用い、弱いパワーでごく短い時間に照射します。トップハットと言われる均一な光の出方も特徴とされています。

    このスペックを見て思ったこと:波長やパルス幅など個々の特徴は従来型レーザーと大きく変わっていません。マイナーチェンジが3つ重なると、革命が起きる?ちょっと、信じがたいような気がしました。

     

    でも、このレーザーの報告写真を見ると、けっこう改善しているようにみえましたので、肝斑をレーザーで治療できるというのは本当かもしれない、と思いました。

    ただ、患者さんからは、あまり変わらないという意見もあるようです。やめればすぐ元に戻るという意見もあります。最も深刻な副作用は、白抜けと色素増強の混合です。

    大阪の葛西形成外科院長、葛西健一郎先生は、他院でこのレーザーを受けたあとに色素増強や白ぬけの症状になった患者さんを多数経験され、「『肝斑がとれる』と宣伝するべきではない」と警告していらっしゃいます。葛西先生に許可を得て、副作用に関するブログへのリンクを貼らせていただきました。

     
    レーザートーニングの真実

     

    葛西先生が紹介されている例は、かなり衝撃的です。このような被害は、たまたま乱暴な治療をされた結果なのでしょうか、それともこのレーザーを使用する以上、どうしても避けられないことなのでしょうか?私は、十分な根拠があるわけではないのですが、肝斑をこのレーザーで治療することと、白斑ができることは表裏一体の現象の可能性が高いと考えています。

     

    肝斑用レーザーの副作用ば、いずれ解決され、より良い機種が生まれてくる可能性もゼロではありません。しかし、現時点では、あまり積極的に期待できるとは言えません。最大の問題は、副作用の原因が解明されていない点です。このレーザーの副作用は、どのような理由で、どんな状況で起こるのか、はっきりとした答えは出ていません。原因がわからない以上、解決の道は見えないのではないでしょうか。メラノサイトの機能異常やバリア機能低下が原因との推測もありますが、メラノサイト機能・バリア機能の低下は、肝斑の病態そのものですから、これに照射するから副作用がでるということは、この治療をしてはいけないと言っているようなものです。
     

    しかも、副作用の白抜けは元に戻らないケースがかなりあります。白抜けが起こる確率は、1%から13%と幅があります。少ないほうの1%と考えても、不可逆的な副作用が起こる確率としては高いと思います。

    | kitanohifukei | レーザー | 20:06 | - | - | - | -
    診断は何であれ・・・
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      近年、治療方法に「エビデンス」があるかどうかを問われるようになりました。
      「エビデンス=証拠」、とは、その治療の効果を科学的に証明できる証拠です。
      新薬には、高いエビデンスレベルを求められるので、発売前に厳しい臨床試験が課されます。
      しかし、これは、あくまでも新しい薬の場合です。

      昔は薬を世に出すために、今ほど厳しい臨床試験は必要ありませんでした。
      いわゆる「古くからの薬」は、「エビデンスが不明(科学的証拠が薄弱)」なものもあります。
      しかし、「科学的に証明されていない」ことと「有効ではない」ことは、完全に一致するとはかぎりません。
      教科書や先輩から「この薬を使用するといいよ」と教育され、患者さんから長く支持されてきた薬を、そう簡単に否定するわけにはいかないとおもいます。

      古い薬に対しても、あらためて臨床試験を行って科学的に有効性を証明すればば済む話ですが、
      臨床試験には、莫大なコストと労力がかかります。
      コストに対してメリットが見込まれない場合、改めて臨床検査を行われることは滅多にありません。

      トラネキサム酸も、そのような伝統薬の一つでした。
      前掲「新しい皮膚科」という教科書には、「肝斑にはトラネキサム酸が『使用される』」と書かれており、
      「有効である」という書かれ方はしていません。
      さすが教科書です。エビデンスのレベルをきっちりと抑えています。
      トラネキサム酸は、「肝斑治療薬として慣習的に使用されているが、有効であるかどうかは本書には記さない」という意図が感じられます。

      ところが、最近、肝斑治療薬としてトラネキサム酸市販薬を販売する会社の支援を得、大学病院などの複数の施設において臨床試験が行われました。
      ホームページにも臨床試験の結果の一部が公開されています。
      また、この臨床試験の論文は、立派な医学雑誌に掲載されています。
      ようやくトラネキサム酸の肝斑への効果が科学的に証明されるようになった!と、ウェルカムな気持ちで論文を読みました。

      当然ながら、論文の結論は、「トラネキサム酸を内服した患者さんの肝斑は、色が薄くなった」というものでした。
      しかし、この臨床試験、実は「二重盲検法をした」、と書かれていないのです。
      二重盲検法とは、本物の薬と偽の薬を用意して、患者さんにも判定者にも、だれが本物の薬を内服したかをわからない状態にして試験を行う方法です。
      たとえば、「肥料に新成分Aを加えて大根を育てると、大根がおいしくなる」ということを証明するためには、
      成分Aが入っていない肥料で育てた場合と比較する必要があります。
      また、判定者に先入観が入らないよう、新成分Aが入った肥料で育った大根とそうでない大根をわからないようにして食べ比べをする必要があります。
      ところが、トラネキサム酸の臨床試験論文では、偽薬との比較が載っていません。なぜそうしなかったかの理由も書かれていません。
      「新成分Aで育てた大根はおいしいですねえ」という事実は間違いないでしょうが、それが肥料Aのせいかどうかは、結局わからずじまい、というのと同じです。

      「薬を内服したら、色が薄くなったのだから、それでいいじゃないか」と思われる方もいるかもしれません。
      しかし、肝斑は、季節的な影響でも薄くなりますし、皮膚を優しく扱うことでも薄くなります。
      そのような周辺環境の影響を排除しないと、薬の本当の効果は評価できません。

      さらに、論文の中には「シミがない正常な皮膚も明るい色になった」と書かれています。
      これの解釈は
      1)トラネキサム酸を内服すれば肝斑だけでなく、顔全体が色白になる。
      2)この臨床試験は、肝斑以外の色素も白くなる環境で行われた。
      の二通りあります。

      この結果は、先ほどの大根の例で言えば、「新成分Aが入った肥料を与えたら、大根だけでなく周りの雑草も元気に育った」という現象が起こっているのですが、それが新成分Aのせいかどうか、結論を出すためには、
      「新成分Aが入らない肥料」で育てた場合と比較する必要があります。

      結局、1)と2)どちらが正しいかは、二重盲検法を行わなければわかりません。

      せっかくトラネキサム酸の効果を科学的に証明するチャンスだったのに、
      エビデンスはうやむやになってしまいました。
      もったいない話です。

      前回まで、診断のダブルスタンダードについて記述してきましたが。
      「この薬が『肝斑に有効』」ということ自体、いまだ科学的に証明されていない、となると、
      診断が正しいかどうかを問題にすること自体あまり意味がないことになります。

      繰り返しますが、必ずしも「エビデンスを証明できていない」イコール「効かない」というわけではありません。
      「効くといわれている」と、「効くことが証明された」のニュアンスの差を感じていただきたいと思います。
       
      | kitanohifukei | レーザー | 11:50 | - | - | - | -
      肝斑におけるダブルスタンダード・内服薬について
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        「真の肝斑」はどのぐらい割合の人が持っているのでしょうか?
        まず、シミの治療の世界で、エキスパート中のエキスパートでいらっしゃるお二人の意見をご紹介します。
        帝京大学の渡辺晋一先生の論文では、「シミで来院された患者さんのうち、約5%」「10%は超えない」とあります。
        葛西形成外科の葛西健一郎先生も、「5%でしょうかねえ」とのこと。

        この割合は時代・地域などでも、異なるとは思います。
        当クリニックでも、正確な統計はありませんが、3-5%ぐらいの感触です。
        「真の肝斑」は、シミに悩む女性患者さんのうち、
        「大体5%」と考えてよいと思います。

        「前回、肝斑の診断にはダブルスタンダードがある」と書きました。
        今回、具体的な場面での「肝斑」の定義と誤解をご紹介します。
        前回使用した「二つの基準」の図です。
        ダブルスタンダード

        1.市販内服薬。
        「トラネキサム酸」を主成分として含む市販内服薬について、考えてみます。

        この市販薬が対象とする「肝斑」は、「レーザーでは悪化する」と言っているので、「真の肝斑」です。

        この市販薬の一つの問題点は、「市販薬」として店頭で売られていることです。
        市販薬を買うときは、購入者が自分自身で診断を行います。
        薬の効果も副作用も、購入された方の自己責任です。

        冒頭に書きましたように、「真の肝斑」の方は、シミの患者さんの約5%です。
        この薬を内服したいと思う方は、内服する前に、100人中5人の「真の肝斑」に相当するかどうかを、自分自身で診断する必要があります。

        前回前々回のブログで繰り返し述べていますように、
        「真の肝斑」を治療前に判定することは、
        レーザーの経験を十分に積んだ医師でないと、かなり難しいのが現状です。
        医療機関ですら、老人性色素斑などを肝斑と誤診しているケースがかなりあります。
        その高度な診断を、全くの素人である購入者に任せているのが、この市販薬です。

        さすがに、製薬会社のほうも、対象者の割合が少ないことを良く知っているのでしょう。ウェブサイトでは、
        ご自分のシミが肝斑かどうかを購入者に「自己診断」してもらうために、肝斑についての情報と診断方法を豊富に載せています。
        驚くほど豊富な情報量です。とても親切なホームページです

        ホームページでは「実は多い、肝斑」と言う表現があり、「アンケートではシミに悩む20〜59歳の約3人に1人が、肝斑と疑われるシミ」と書かれています。
        私は、ここにトリックがあるような気がしています。
        冒頭に書きましたように、肝斑の患者さんはせいぜい5%ぐらいですから、私の感覚では「多い」という気がしません。
        「3分の1(33%)」とは、ちょっと信じがたい数字です。
        20−59歳という年齢で補正をしても、6%程度です。

        「5%の真の肝斑」を、患者さんが自分で診断できるように、会社は一生懸命に情報提供しているのですが、
        やはり、自己診断には限界があり、33%すなわち、「真の肝斑」の5倍の方が自分を「肝斑」と診断しているのが現状ではないでしょうか。
        「多い」のは「肝斑」ではなく、「肝斑と疑われるシミ」のほうなのです。
        できれば、ダブルスタンダードの使い分けなどをせず、
        「実は多い、肝斑と疑われるシミ」と書いて、整合性を持たせて書いてほしかったと思います。

        とはいえ、市販薬とは、そもそも「ある程度、患者さんの自己判断に誤診があっても仕方ない、患者さんの利便性を優先するほうが、社会への貢献度が高い」、と考えられるが故に、店頭におかれています。
        ダブルスタンダードの存在自体は、この薬以外の市販薬でも同じこと、とも言えます。
        ただ、この薬に関して言えば、購入者の自己判断が当たる確率は、かなり低いように思われます。
        仮に、ある市販頭痛薬が、「頭痛」を訴える人の5人に1人しか効かない場合、その頭痛薬は生き残ってゆくことができるでしょうか?
        仮に、トラネキサム酸が「真の肝斑」のみに対して有効で、それ以外には無効ということならば、クレームが殺到しそうな気がします。
        しかし、世の中を見回すと、そういう事態は起こっていません。
        この薬を使用する方の多くは、ちゃんと効果を感じていらっしゃるのでしょう。

        これには3通りの理由が考えられます。
        1)ここまで書いて、こんなことを言うのも何ですが、実は肝斑(真の肝斑)の割合は、5%ではなく、33%であった可能性。
        2)この薬は真の肝斑以外に、「肝斑に見えるシミ」も有効である可能性。
        3)薬の有効性の評価の仕方に問題がある可能性。

        1)と2)は禅問答めいたところがあり、「肝斑の定義は何?」という根本的な問題に突き当たってしまいまいますので、ひとまずお預けに。
        3)の可能性を見てゆきたいと思います。



         
        | kitanohifukei | レーザー | 16:18 | - | - | - | -
        肝斑診断におけるダブルスタンダード
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          前回の続きです。

          冒頭に「学会でも問題になっている」と書きました。
          4月の学会では、
          本当の肝斑に対しては、レーザーを照射してはいけない」「肝斑用レーザーで肝斑が取れているという報告があるが、結局は誤診であり、本当は肝斑でなかったから取れていたのが現実でしょう」「本当の肝斑を診断できない未熟な医師が『肝斑用レーザー』を使用すると被害者が出る」「しかし、肝斑って、実際定義がはっきりしていないんですよね」あたりで合意に達し、シャンシャンと手打ちになったようなところがありました。
          エキスパートの先生方が「本当の肝斑にはレーザーを照射しない」というところで一致したのにほっとする一方で、

          「定義」がはっきりしないのに、「肝斑」について議論すること自体に、むなしさを感じる結末でもありました。

           

          肝斑の定義についていろいろ考え、私なりに出したのが次の結論。

          肝斑には「二重の定義」があること。

          「二重定義・ダブルスタンダードの存在を認識した上でないと」、論争が成り立たない。

          二重定義の存在を患者さんにも認識してもらうほうが良いということ。

           

          前回の、教科書にある記述をもう一度書きます。肝斑とは、

          「ゞ界明瞭な淡褐色の色素斑」「∨防瑤鮹羶瓦忘険β仂里暴亳宗廖岫L椶亮りには出ない」「30代以上の女性に好発する」「セ膤粟・ホルモンなどが原因と考えられている」「Ε譟璽供爾鮠伴佑垢襪函⊃Я任強くなるので、禁忌」「Д魯ぅ疋蹈ノン外用やトラネキサム酸内服も行われる」「病理学的に基底層中心にメラニン顆粒の増加を認める」(「あたらしい皮膚科」より)

           

          これらのうち、診断が容易なのが、 櫚

          診断が難しいのが、 櫚い豊Δ加わった場合です。

           

          現在、肝斑には 櫚い砲茲辰匿巴任気譴拡大解釈による肝斑と、 櫚ぁ椨Δ真の肝斑という二つの診断基準、すなわちダブルスタンダートが存在します。真の肝斑の診断は、経験を積んだ医師でないと難しいので、どうしても拡大解釈の肝斑が横行しがちになります。

          しかし、真の肝斑を基準とすれば、拡大解釈による肝斑のうち、おそらく半分以上は誤診です。
          「拡大解釈の肝斑」の中のうち、おそらく約9割は老人性色素斑・遅発性太田母斑・雀卵斑などです。これらのシミはレーザーで十分治療できるのです。
          「拡大解釈の肝斑」の基準で誤審されてしまった患者さんは、ちゃんとレーザーでシミが取れる機会を失うことになります
          ちなみに、「真の肝斑」のための治療法では、老人性色素斑・遅発性太田母斑・雀卵斑などのシミはとれません。
          (もっともらしく9割、と書きましたが、当院にて「他院で肝斑と診断されました」と言って来院される患者さんの約9割は、真の肝斑でないことを根拠に書いています。)
          「拡大解釈の肝斑」という言い方自体、誤診を認める言い方なので使用したくないのですが、現状では、ダブルスタンダードが存在する」こと自体を認識するほうが間違いが少ないのではないかと思います。

           


          ダブルスタンダード

           
          繰り返しますが、本来ならばこのようなダブルスタンダードは許されるものではありません。でも、現状はそうなっているので、ダブルスタンダードの存在を認識するほうが難を逃れることができます。

          ぜひ、このダブルスタンダードの存在を認識していただき、自分が「どちらの定義で肝斑」と診断され、「どちらの定義による肝斑治療」を行おうとしているかを理解した上で治療していただくほうが良いと思います。

          これを間違うと、治療目的を達成できない場合や、かえって悪い症状になる場合があります。
           

          ちなみに、当院では「真の肝斑」以外を肝斑と呼びません。

           

          次回は、二つの定義が存在することによる混乱と危険性をもう少し具体的にお伝えします。

          | kitanohifukei | レーザー | 15:13 | - | - | - | -
          さまよう肝斑
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            今年もそろそろ、「シミ治療」の季節です。

            真夏でもシミ治療は十分可能ですが、やはり気分的には、涼しくなってから、でしょうか。

            今回、何かと話題の「肝斑」について、私の見方をお伝えしたいと思います。

             

            実は、ここ2、3年ぐらい「肝斑」の診断と治療に関して、専門家と一般の人々を巻き込んだ混乱があり、学会でも議論が沸騰していました。

            これに対して、今年4月の学会で一応、コンセンサスに到達したかのように見えます。

            しかし、公式な「声明文」みたいなものがあるわけではなく、

            肝斑をどう考えてゆくかは、いまだ個々の医師に任されています。

             

            現在多くの医師の教科書として使用される「あたらしい皮膚科」では、肝斑について以下の記載があります。「ゞ界明瞭な淡褐色の色素斑」「∨防瑤鮹羶瓦忘険β仂里暴亳宗廖岫L椶亮りには出ない」「30代以上の女性に好発する」「セ膤粟・ホルモンなどが原因と考えられている」「Ε譟璽供爾鮠伴佑垢襪函⊃Я任強くなるので、禁忌」「Д魯ぅ疋蹈ノン外用やトラネキサム酸内服も行われる」「病理学的に基底層中心にメラニン顆粒の増加を認める」(「あたらしい皮膚科」より)

             

            大多数の医師が上の記載およびそれに近い知識によって肝斑を診断・治療しています。しかし、実際の診療ではいくつかの問題があります。

             

            1)医師は通常、 櫚い鬚發箸亡擬圓気鵑離轡澆鮨巴任靴泙后

            2)しかし、 櫚い砲△討呂泙襯轡澆蓮肝斑以外にもたくさんあります。

            3)つまり、 櫚い砲△討呂泙襪犯獣任気譴織轡澆涼罎砲蓮肝斑以外のシミ(したがって、レーザーで取れるシミ)が含まれている場合が少なからずあります。

            4)結局 櫚い砲△討呂泙覺糧辰里Δ繊↓Α屮譟璽供爾篭愆」であるシミが「真の肝斑」となります。

             

            医学の教科書では、通常「定義により診断し」「診断のもとに治療法を羅列する」という順番で書かれますが、肝斑の場合は「レーザーを照射すると悪化する」という治療論が定義の一部になっています。これでは、極端に言えば「レーザーを照射して肝斑かどうかを見分ける」ことになりかねません。

             

            レーザー治療当事者からすれば、「治療して初めてわかる診断」はナンセンスです。なんとしてでも、「レーザーで治るシミ」と「レーザーを照射してはいけないシミ」を「治療前に」見分ける必要があります。治療前にはっきり見分けることは、われわれレーザーを真剣に扱っている医師にとっては当然のことです。ただし、これは、相当専門的な知識と経験を要し、労力を必要とします。レーザー治療を真剣にやっている医師以外の診断が甘くなることは十分理解できます。

            結局、このような「診断力の差」が、混乱のもとを作っています。

             

            さらに、ここで事情を難しくしているのが「肝斑を取れるレーザー」と「肝斑はレーザーで悪化する・肝斑には内服治療で」と主張する市販薬が登場したことです。

            二つの方法の言っていることが真逆であることは、どなたにもすぐお分かりかと思います。

            これについては次回、私の考えをお伝えします。

            | kitanohifukei | レーザー | 10:40 | - | - | - | -
            気象病
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              今年の梅雨は、お日様を見る時間が少なく、
              じめじめと蒸し暑い日が続きました。
              こういう天気が続いたためか、じんましんと帯状疱疹の患者さんが例年よりも多く来院されました。

              気象のせいで出現する疾患は「気象病」と呼ばれているようです。
              生理学的な研究や、統計などはあまりきちんとなされていないようで、
              私も医学教育の過程で習った覚えはありません(覚えていないだけ?)。
              世間の話題や、外来診療で、「なんとなくこの季節に、こういう病気が多いようだぞ」と、
              経験値が積み重なることによって醸成される「世論」に近いものでしょうか。
              「体力のないものがかかりやすい」とされていますが、そういえば、私も年を取ってから気候に敏感になり、
              患者さんの病状と天気の関連に思いをはせるようになりました。
              多少弱るのにも、良い面があるようです。

              さて、あべ・せいじさんの作品、3枚目です。
              Nov
              アカサンとアルパカちゃんが、夜空に吸い込まれてゆきそうです。

              あべさんの作品は、小さいものへ寄せる、優しい思いが伝わってきます。
              私も作品の中のアカサンに同化して、一緒にいろんな世界へ冒険に行ったような気持ちになります。

              あべさんのブログへのリンクです。

              http://ameblo.jp/animamen/

              これからも素敵な作品を描いてくださいね!







               
              | kitanohifukei | あれこれ | 15:04 | - | - | - | -
              昨日はありがとうございました。
              0
                昨日は、11時から2時までの外出にご協力くださいまして、ありがとうございました。
                おかげさまで大きな混乱なく乗り越えることができました。

                昨日は、中野で行われた「血管腫・血管奇形学会」という学会のセミナーに
                講演をしにゆきました。
                私は、940nmダイオードレーザーでの血管治療について講演しました。
                血管治療は現在、V-beamなど500nm台の波長が主流ですが、この波長で治療不十分な場合、
                940nmを頂点とする近赤外線レーザー治療で有効な場合があります。
                さすがに連休初日だけあって交通が通常の流れではなく、20分ほどの講演のために3時間取らせていただいて正解でした。
                当院への受診時間をずらしていただいた患者さんには感謝申し上げます。
                本日19日は通常通り、14時より17時まで診療いたします。
                明日20日は休日ですので休診となります。

                さて、当院に登場したあべ・せいじさんの作品、2枚目はこれです。
                Feb
                アカサンがアルパカちゃんの背中に乗っています。
                登場人物、何かわからないけど、かわいいと思います。
                「これ、何だろう?」と思わせてくれるのも、絵の力でしょう。

                完璧に季節はずれなのがお分かりかと思いますが・・・
                涼を取っていただければ幸いと思います。

                 
                | kitanohifukei | あれこれ | 09:36 | - | - | - | -
                アカサンとアルパカちゃん
                0
                  ブログを再開しました。
                  実に実に、長い間お休みしてしまい、すみません。

                  再開への背中を押してくれたのが、このアカサン・・・
                  akasan
                  実は・・・・
                  本日、クリニックの絵を、全部入れ替えました!!

                  作者さんは、あべ・せいじさん。
                  我が家の近くにある、Picaresqueという画廊であべさんの絵に出会い、ひとめぼれしてしまいました。

                  http://gallerypicaresque.jimdo.com/

                  あべさんの絵は、やさしくて、温もりがあり・・・しかも、ワクワク感があり、想像力を掻き立ててくれます。
                  病院に入院されている方を励ますために、絵を制作されたこともあると伺っています。

                  今回かけた絵、Trip シリーズと言って、「アカサン(赤い三角形?)とアルパカちゃんが、あちこち旅をして、いろいろな仲間(動物)に出会う」シリーズのうちの3枚です。
                  上の写真は、あべさんからのサンクスレターです。

                  今後ブログネタに困らないよう、一枚ずつご紹介しますね。
                  september
                  透明感のあるかわいらしさが何とも言えません。

                  話は変わりますが、今週土曜日(18日)、私、幸恵は所要にて11時にクリニックを出て、14時ごろに戻ります。
                  一年で一番混み合う日に中座することになり、申し訳ありません。
                  10時30分ごろから、私のラインの受付をストップする可能性がありますので、お気を付けください。
                  当日は午後診療は通常通り行います。
                  よろしくお願いします。





                   
                  | kitanohifukei | あれこれ | 22:16 | - | - | - | -
                  堆肥のミラクル
                  0
                     野菜作りと同時進行で開始したのが、「堆肥作り」。
                    我が家の生ごみを来年の野菜作りにリサイクルしようという魂胆です。

                    コンボスト購入という方法もありますが、結構高いので、
                    「段ボールを使った生ごみ堆肥つくり」に挑戦。
                    参考にしたのは、下の川越市のサイトです。

                    http://www.town.kawagoe.mie.jp/home/eco/eco/index11.html

                    以来、毎晩段ボールに生ごみを投入し、堆肥をかきまぜるのが日課となりました。
                    野菜作りに負けず劣らず、堆肥づくりは面白い!
                    5月中旬から、我が家の「堆肥ボックス」には、ニンジンや大根の皮、グレープフルーツの皮、ピーマンのへた、レタスの外葉、バナナの皮など、ありとあらゆる野菜くずが投入されましたが、数日後にはものの見事に「消滅」しました。
                    「これ、分解されるかなあ・・・」と半信半疑で放り込んだトウモロコシの芯も数日後にはシャベルで粉々になりました。
                    1か月半生ごみを入れ続けたら、あっという間に段ボールがいっぱいになるのでは・・・と思いきや、全くと言っていいほどボリュームが増えません。
                    まさしく「消えた」と言いたくなるミラクルぶり。
                    内部は蒸し風呂状態。温度が上昇していて、
                    水分がどんどん飛んでいるらしいのです。

                    そして、「臭くない」のにも驚きでした。
                    私は当初、野菜がどろどろに腐って悪臭を放つ状況を想像したのですが、
                    かすかに臭うけれども「腐臭」「悪臭」ではなく、楽に耐えられるほのかなにおい。
                    やさいたちは「どろどろ」ではなく、「ぽくぽく」「ほくほく」「粉々」というかんじで分解されてゆきます。

                    はじめ悪臭が怖くて、魚類を入れなかったのですが、思い切って生のイワシの頭と内臓を放り込みました。腐ると臭いぞ〜、と戦々恐々でしたが、
                    恐れていた魚の腐臭はありません。
                    今年の冬は、この堆肥を使って野菜を作るぞ〜
                    | kitanohifukei | あれこれ | 14:56 | - | - | - | -
                    きゅうり初心者
                    0

                      本当は、石灰をまいてから苗を植えるまで2週間あけるらしいのですが、
                      母曰く、「私はそのまま植えちゃってるよ」。私もえいっ、と植えちゃいました。
                      そのせいか、成長が遅いように見えましたが、
                      キュウリもトマトも勢いがつくと、ぐんぐん伸び始め、
                      今や、キュウリは私の手の届かないところまで、トマトは私の身長ぐらいまで伸びました。
                      キュウリはそこで芯止め。
                      ぽつりぽつりとキュウリの収穫が始まりました。

                      キュウリ5株のうち、2株は「エアコン室外機を日射から守るため」と、室外機の前に作りました。
                      これが、なんだか成長は遅いし、
                      そのうち、葉っぱに白い点々がついてきました・・・
                      どうやら、うどんこ病らしい!!
                      うどんこ病は乾燥する環境でかかりやすいとのこと、
                      エアコン室外機の前に作るなんで、とんでもないことだったんですね。
                      病気のはっぱをむしり取ってゆくうちに、雌花の勢いがなくなり、全体に弱ってきたような気がしたので、抜いてしまいました。

                      残りの3本も一様ではありません。
                      日光の当たり方がまちまちなためでしょうか、出来にずいぶん偏りがあります。ぐんぐん雌花をつけているのは1本だけ、ほかの2本は、ほんのちらほら。
                      思い切って、日照の邪魔をしている梅の枝を切ったら、元気になりました。

                      どっさり収穫し、クリニックのスタッフに分ける夢を描いていたのに、
                      すでに5株のうち2株は戦線脱落。
                      「スタッフひとり1本」のハードルはなかなか高い!

                      今朝見たら、3株とも順調に側枝をふやしています。1か所に2つの雌花をつけているところもあります。
                      昨日の高温と日射のおかげでしょうか?
                      「どっさり収穫」はこれからかな?




                      | kitanohifukei | あれこれ | 13:49 | - | - | - | -
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